EP11: さらば佐渡島 東京へ帰還せよ
起きられるかどうか不安だったが、なんだかんだで7時に目が覚めた。
相変わらずの腹痛でロビーのトイレへ。
部屋へ戻ると、まだ部屋は暗かった。🐊君もまだ寝ているようだ。
スマホをいじりながら起きるのを待つ。
……
…………
………………
7時40分。そろそろ朝ご飯を食べなければ間に合わない。「起きてる?」と声をかけるも反応なし。
電気をつける。
🐊君だと思っていた布団の上の気配は、🐊君の脱ぎ散らかした衣服の山だった。やられた。暗がりで気が付かなかった。慌てて下へ降りる。
朝食券は2枚あったので先に朝食に行ったわけではなさそうだ。
ロビーで座っていると🐊君が現れた。そのまま食堂へ。
腹痛と時間のなさから、僕のこの日の朝ごはんはとてもホテルバイキングとは思えないほど質素なものとなった......
(おそらくこの世で一番悲しいバイキング飯)
忘れ物をしたり(僕が)お腹が痛くなったり(僕が)でごたごたして結局バスの集合には遅れてしまった(ごめんなさい)。
そして閉会式。🐊君は繰り上がりによって年代別の部で3位入賞を果たした(年代別の表彰は1位のみだったので表彰台にはいかなかったが)。
そのあとは記念品争奪のじゃんけん大会。ああいういわゆる王様ジャンケンで勝てる方法を知りたい。
会場を後にし、12時前に両津港到着。ここでツアーは解散。
後は各自で(とはいってもほとんど同じ船だろうが)本土へ戻ることになる。
フェリーの乗船までは時間がかなりあったので昼食にラーメン。腹痛以外に、謎ののどの痛みにも苦しめられた。
お土産を購入して乗船。
12時40分、フェリーは両津を出発した。
寝られる場所を探すという🐊君と別れ、雨の降る中デッキでたそがれたりしていた。膝の痛みがものすごくて(特に階段の上り下り)死にそうだった。じゃなくても筋肉痛とかすごいし。
しかし行きと違ってわくわく感もないし、ある程度感傷に浸ってしまえばもうすることもなかったので船室へ戻り、疲れてしんどいので横になっていた。
いつのまにか眠ってしまっていたようで、気がついたら新潟港へ到着していた。
新潟港から新潟駅へは、当初はバスのつもりだったが、雨だったこともあり混雑が予想されたのでタクシーを使うことにした。
自転車を2台積み込めるハイエース型のタクシーともなるとお値段もなかなかで、ひとりあたりでバス賃の10倍ほどにもなった。
少しためらわれたが、🐊君の決意の固さを言い訳にすることにした。
新幹線に乗る前に駅弁を購入。今度はちゃんと新幹線での駅弁だ。相変わらずのどが痛いが。
帰りの新幹線は二階建てのMAXとき。当然階段では膝の痛みに苦しんだ。
のどの痛みに耐えながら駅弁を食べたり、
本を読んだり、感傷に浸っているうちにすぐに東京駅に着いた。
長い旅だったが、お互いに特に今回のレースを振り返るということもなく改札を出て解散。
JR乗り場へ向かう🐊君を見送って、僕も家路についた。
ここで正真正銘、僕の初ロングトライアスロン挑戦記は終わりである。
おわり